ショウジョウバエ系統の受け入れについて
KYOTO Stock Center (DGRC)
はショウジョウバエの利用等を通して,
国内及び国外の生命科学分野における教育研究の総合的推進に資することを目的に,
文部省(現,文部科学省)の支援を受け,
1999年に京都工芸繊維大学に設置されました.
それ以降,
当センターはショウジョウバエ系統の収集,維持,提供,
開発およびこれらに関わる教育,研究を行ってきています.
この設立目標を達成するため,当センターでは,
本センターの利用者に広く提供することを目的に,
個々の研究者,研究機関からショウジョウバエ系統の提供を受け入れています.
なお,系統の維持,管理,提供は,本学に加え,
ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ショウジョウバエ」
の支援を受けて行っております.
提供を希望される方は当センター(
Web form
)までご一報下さい.
下記に,受け入れの条件等を記載します.
- 受け入れの条件
1)当センターが保有していない系統であること
2)遺伝子型および系統,突然変異,導入コンストラクトの形質,
特徴などが判る論文あるいは情報を提供できること
3)当センターがセンター利用者に分譲することを許可すること
但し,複対立遺伝子,同一コンストラクトの複数の導入系統,
多数の野生型系統など,すべてを受け入れられない場合があります.
- 公開情報について
1)掲載論文情報は系統の情報と出所を明らかにするものとして原提供者,
利用者双方にとって有益です.
できうるかぎり提示下さい.
遺伝子型とともに系統情報として公開し,論文の引用を推奨します.
2)当センターで公表する遺伝子型は
Flybase の命名法(Nomenclature)に準拠しています.
下記のウエブサイトを参考にしてください.
原提供者に断わることなく遺伝子型を修正することがあります.
予めご了承下さい.
http://flybase.org/wiki/FlyBase:Nomenclature
3)可能な限り allele 名を記載してください.不明な場合は[*]と表記します.
4)遺伝子導入系統の挿入位置はできるだけ記載して下さい.
5)発現のパターンや allele の説明などがあれば、利用者に有益な情報になります.
- 公開日について
受け入れ後,速やかに公開することを基本としていますが,
希望によってはしばらく公開を控えることも可能です.
その場合には,公開予定日(最長で連絡時から6ヶ月以内)
と論文発表等の公開条件をご連絡下さい.
その間,公開を控えます.
6ヶ月以上に及ぶ場合には,再度,公開予定日と公開条件をご連絡下さい.
非公開期間が1年6ヶ月以上に渉った場合には,
系統の維持取りやめを検討する場合があります.
円満可決に向けた協議への参加をお願いします.
連絡が取れない場合には,当センターの判断で,系統を廃棄する場合があります.
- 原提供者からの提供の条件
お受けした系統は,
依頼があったユーザに特段の条件を付けることなく提供することを基本としております.
共同研究や共著を提供の条件とする系統はお受けできません.
しかしやむを得ず,条件を付帯する必要などありましたら,ご相談下さい.
また,営利企業等への提供の可否や条件等ございましたらお知らせ下さい.
- 提供時の本学との MTA契約
所属機関と本学との間で MTA(Material Transfer Agreement)
契約の締結が必要な場合は,個別にご相談ください(通常,ありません).
- 維持・提供の取りやめ
将来,提供回数等により維持,提供を取りやめることがあります.
その際には,事前に,当センターに登録の宛先に連絡し,希望があれば分譲します.
- 検疫について
当センターはダニやカビに万全の注意を払っています.
できるだけこれらに汚染されていない事を確認の上,お送り下さい.
また、当センター受け入れ時に厳しい検疫をいたしますので,
系統の公開・提供にはしばらく時間がかかります.
- 品質検査について
当センターに提供された系統の遺伝資源としての品質検査を
原提供者である研究者にお願いすることが有ります.
ご協力をお願いします.
2014年7月3日
2019年11月7日 改訂
高野敏行
京都工芸繊維大学
ショウジョウバエ遺伝資源研究部門・教授
KYOTO Stock Center (DGRC) へ系統を提供する際の問い合せ
および
ショウジョウバエ系統の受け入れに関する生物遺伝資源提供同意書 (MTA: Material Transfer Agreement)
もご覧下さい